2014年09月27日
とんびの恩返し 〜ぶらりその参
今日は五個荘ぶらりまちかどの日。
お天気がいいので、恒例の着物を着て会場へ向けて車を走らせていました。
西の湖の端を走っていたら、前方の車が何かを避けました。
大きな何かが横たわっています。
わたしもハンドルをきって路肩に車を止めました。
それは大型の鳥で、まだ動いてたのです‥
早く外村繁邸へ行きたかったので、見なかったことにして立ち去ろうか、と一瞬頭をよぎったのですが、いやいや助かるのであれば助けなきゃ。
車を降りて見に行くと、翼が折れているトンビが道に臥せっていました。
傷があり、へたっているけれど、丸い澄んだ目がぱっちり見開いています。これなら保護したら助かるんやないか、と素人判断で思いました。
子どもの頃、何羽か小鳥を飼っていて、鳥は弱ってくると目を閉じてしまうのを見てきたから‥
はてさて、そやけどどうしよう‥
この辺りの動物病院は知らないし、祝日やし、ましてや、どう運ぶの?
こんなことに遭遇するんやったら着物なんかやなく、動きやすいジーンズ着てきたらよかったな‥
ふと、Oさんの友人に家畜獣医師がいて、この近くにおられるのを思い出し、まずOさんにその医師に連絡してもらうことをひらめきました。
待っている間、祝日やし、連絡つかないのかも‥と段々不安に‥
その時、近くの農協倉庫に人影が見えたので、藁をも縋るキモチで、あの人に相談してみよう、とトンビを抱えて行くことを決断。
傷を負っているとはいえ、猛禽類‥
鶏ほどの大きい野鳥なんか持ったことないし、暴れたり、つっつかれたりしたらどないしよ〜セキセイインコでも痛いのに〜
しかもさっきばたついたので、折れた翼が、ぐるんとあらぬ方に向いてるし‥
翼をもとに戻すと痛がらへんかな‥
軍手をはめて、恐る恐る翼をひっくり返してもとに戻し、持ち上げました。
かなりへたっていたので、持ち上げた一瞬、抵抗しただけで、すんなり運ぶことができました。
農協倉庫にいる人に説明すると、前にも同じようなことがあったとかで、市か機関に相談したら、鳥インフルエンザの可能性もあるので、野鳥は触らないほうがよいと言われた、とのこと。
鳥インフルエンザのことはすっかり頭から飛んでいました〜
これは農協の人に迷惑はかけられない。とにかくOさんからの連絡を待つしかない。
あ〜今日、五個荘へ行けるかな〜と、草の上で臥せっているトンビのきれいな目をぼんやり見ながら、時を費やしていると、ようやくOさんから連絡が入り、I獣医師に直接電話するよう指示が。
I獣医師に電話すると、保健衛生所といま連絡がつかないので、私がそちらへ向かいます。しばらく待っていてください、と言ってくれました。
普段、牛を診ておられる先生やけど、獣医さんやし‥
やれやれ、これでひと安心‥
あまり傍にいてストレスをかけては可哀相やし、日傘で陰をつくってやって待っていました。
バンでI獣医師が到着した時には、ほんまにホッとしました。
鳥インフルエンザ、云々を注意されるかと思ったら、われわれ獣医は傷ついた野生動物は保護するよう言われてるので、と優しく言って、段ボール箱にトンビを入れ、保健衛生所へ連れていってくれました。
農協倉庫の事務所へ、保護してもらった旨を伝え、お邪魔したお礼を言うと、よかったねぇ、と返事。
空を見上げると十数羽ほどのトンビが、ことの顛末を見守るようにずっと旋回していました。
仲間なんかな‥
無事、けがが治って、また西の湖の空を仲間たちと自由に飛べるようになったらいいのにな。
なかなか間近でトンビなんか見られへんし、写真を撮っておきたかったけど、傷ついたトンビにカメラを向けるのは、鳥とはいえ憚られました〜(いまになってちょっぴり後悔)
I獣医師が持ち上げようとした時、首の羽が、ぶわっと逆立つのを見ました。
動けないけど、力を振り絞って威嚇してたんやなあ〜
トンビの美しい目と羽と、抱えた時の感触は忘れません‥
いつか飛んでる元気な姿を見せてほしいな。
今回の件で学んだこと。
傷ついた野鳥を見かけたら‥
各都道府県の鳥獣保護担当部署に相談。
「日本野鳥の会 けがをした鳥」で検索。
カラスとドバトについては、保護対象になってないそう‥
(ただ、休日でも対応してくれるのかな?動物病院も休みが多いし‥)
なお、巣から離れてしまったけがをしていないヒナに関しては、親鳥が見守っている場合があるので、むやみな保護は禁止されています。

・またこの空で・
お天気がいいので、恒例の着物を着て会場へ向けて車を走らせていました。
西の湖の端を走っていたら、前方の車が何かを避けました。
大きな何かが横たわっています。
わたしもハンドルをきって路肩に車を止めました。
それは大型の鳥で、まだ動いてたのです‥
早く外村繁邸へ行きたかったので、見なかったことにして立ち去ろうか、と一瞬頭をよぎったのですが、いやいや助かるのであれば助けなきゃ。
車を降りて見に行くと、翼が折れているトンビが道に臥せっていました。
傷があり、へたっているけれど、丸い澄んだ目がぱっちり見開いています。これなら保護したら助かるんやないか、と素人判断で思いました。
子どもの頃、何羽か小鳥を飼っていて、鳥は弱ってくると目を閉じてしまうのを見てきたから‥
はてさて、そやけどどうしよう‥
この辺りの動物病院は知らないし、祝日やし、ましてや、どう運ぶの?
こんなことに遭遇するんやったら着物なんかやなく、動きやすいジーンズ着てきたらよかったな‥
ふと、Oさんの友人に家畜獣医師がいて、この近くにおられるのを思い出し、まずOさんにその医師に連絡してもらうことをひらめきました。
待っている間、祝日やし、連絡つかないのかも‥と段々不安に‥
その時、近くの農協倉庫に人影が見えたので、藁をも縋るキモチで、あの人に相談してみよう、とトンビを抱えて行くことを決断。
傷を負っているとはいえ、猛禽類‥
鶏ほどの大きい野鳥なんか持ったことないし、暴れたり、つっつかれたりしたらどないしよ〜セキセイインコでも痛いのに〜
しかもさっきばたついたので、折れた翼が、ぐるんとあらぬ方に向いてるし‥
翼をもとに戻すと痛がらへんかな‥
軍手をはめて、恐る恐る翼をひっくり返してもとに戻し、持ち上げました。
かなりへたっていたので、持ち上げた一瞬、抵抗しただけで、すんなり運ぶことができました。
農協倉庫にいる人に説明すると、前にも同じようなことがあったとかで、市か機関に相談したら、鳥インフルエンザの可能性もあるので、野鳥は触らないほうがよいと言われた、とのこと。
鳥インフルエンザのことはすっかり頭から飛んでいました〜
これは農協の人に迷惑はかけられない。とにかくOさんからの連絡を待つしかない。
あ〜今日、五個荘へ行けるかな〜と、草の上で臥せっているトンビのきれいな目をぼんやり見ながら、時を費やしていると、ようやくOさんから連絡が入り、I獣医師に直接電話するよう指示が。
I獣医師に電話すると、保健衛生所といま連絡がつかないので、私がそちらへ向かいます。しばらく待っていてください、と言ってくれました。
普段、牛を診ておられる先生やけど、獣医さんやし‥
やれやれ、これでひと安心‥
あまり傍にいてストレスをかけては可哀相やし、日傘で陰をつくってやって待っていました。
バンでI獣医師が到着した時には、ほんまにホッとしました。
鳥インフルエンザ、云々を注意されるかと思ったら、われわれ獣医は傷ついた野生動物は保護するよう言われてるので、と優しく言って、段ボール箱にトンビを入れ、保健衛生所へ連れていってくれました。
農協倉庫の事務所へ、保護してもらった旨を伝え、お邪魔したお礼を言うと、よかったねぇ、と返事。
空を見上げると十数羽ほどのトンビが、ことの顛末を見守るようにずっと旋回していました。
仲間なんかな‥
無事、けがが治って、また西の湖の空を仲間たちと自由に飛べるようになったらいいのにな。
なかなか間近でトンビなんか見られへんし、写真を撮っておきたかったけど、傷ついたトンビにカメラを向けるのは、鳥とはいえ憚られました〜(いまになってちょっぴり後悔)
I獣医師が持ち上げようとした時、首の羽が、ぶわっと逆立つのを見ました。
動けないけど、力を振り絞って威嚇してたんやなあ〜
トンビの美しい目と羽と、抱えた時の感触は忘れません‥
いつか飛んでる元気な姿を見せてほしいな。
今回の件で学んだこと。
傷ついた野鳥を見かけたら‥
各都道府県の鳥獣保護担当部署に相談。
「日本野鳥の会 けがをした鳥」で検索。
カラスとドバトについては、保護対象になってないそう‥
(ただ、休日でも対応してくれるのかな?動物病院も休みが多いし‥)
なお、巣から離れてしまったけがをしていないヒナに関しては、親鳥が見守っている場合があるので、むやみな保護は禁止されています。
・またこの空で・
Posted by sho惑星 at 08:53│Comments(6)
│かかる日のこと
この記事へのコメント
トラブルがあってとはこの事でしたか。しかしそれにしてもよく機転を利かして知り合いを探されたもんです。まあーそれだけお顔が広いと云う証明かもしれませんが。自分が遭遇していたら多分見てみんふりして通り過ぎていたやろうと思います。そりゃ何とかしてあげたいけど、どうすることも私にはできなくてグリコ万歳です。
Posted by 吉祥 at 2014年09月27日 14:55
西の湖に 筆用の葦を10本ほど 採りに行くと
大きな望遠レンズをセットしたカメラを三脚に載せた人たちを
よく見かけます。
ワシが 飛んでくるそうです。
みつかったら 食べられちゃうかも ・・・?
よかったですね
大きな望遠レンズをセットしたカメラを三脚に載せた人たちを
よく見かけます。
ワシが 飛んでくるそうです。
みつかったら 食べられちゃうかも ・・・?
よかったですね
Posted by 酒人
at 2014年09月28日 03:01

今日は。しばらくご無沙汰していますが、ご活躍の様子は拝見しています。
今回のブログを見て感激しました。福山さんの心の優しさと、行動力、機転の利かせ方など素晴らしいと思っています。
私が直面したら、どこまで出来るか疑問ですが・・・。
今回のブログを見て感激しました。福山さんの心の優しさと、行動力、機転の利かせ方など素晴らしいと思っています。
私が直面したら、どこまで出来るか疑問ですが・・・。
Posted by kobatoan at 2014年09月28日 09:19
to.吉祥さん
最近、五個荘絡みで、なぜか困った事態に陥っても、たちまち解決するラッキーが続いています。
先日もとんでもないことが起こったのですが、信じられないような幸運で、助かりました〜
最近、五個荘絡みで、なぜか困った事態に陥っても、たちまち解決するラッキーが続いています。
先日もとんでもないことが起こったのですが、信じられないような幸運で、助かりました〜
Posted by by.sho惑星 at 2014年10月02日 00:46
to.酒人さん
西の湖はいっぱい鳥がいますものね。
弱肉強食の世界です‥
西の湖はいっぱい鳥がいますものね。
弱肉強食の世界です‥
Posted by by.sho惑星 at 2014年10月02日 01:00
to.kobatoanさん
こちらこそご無沙汰して、ごめんなさい。
コメントくださり嬉しいです。
鳥をはじめ、身近に野生動物を見かけるとつい気になって‥
「野生のエルザ」みたいに、野生動物と心を通わせられたらいいのになあ、と子どもの頃、憧れていました(笑)
こちらこそご無沙汰して、ごめんなさい。
コメントくださり嬉しいです。
鳥をはじめ、身近に野生動物を見かけるとつい気になって‥
「野生のエルザ」みたいに、野生動物と心を通わせられたらいいのになあ、と子どもの頃、憧れていました(笑)
Posted by by.sho惑星 at 2014年10月02日 01:19