透明犬のちむ

2024年03月22日

寒の戻りのお彼岸です。
昨年、絵画展の前日に、相棒のちむが旅だちました。
わたしの心を支えてくれて、共に暮らす日々をズキズキドキドキワクワクさせてくれた とても賢く愉快なパートナーでした。
ぽっかり空いた穴を埋めるのは、難儀なことです。

ちむは、車でいっしょに出かけるのが大好きでした。

朝日新聞の原稿が仕上がって、ハサミでスケッチブックから頁を切り離す音がすると、必ず傍へ来ます。
そのハサミの音がすると、わたしが車に乗って新聞社へ原稿を出しに行くのを知っているのです。
なので、自分も一緒に乗っていきたいのです。

「絵を出しに行くだけやで。どこにも降りひんよ。車に乗ってくだけやで」
と念押しします。
それまで返ってくる言葉を聞き逃さないようにじっと耳をすましていた彼は
「ほんなら、いっしょに乗ってくか」
と言ったとたん、小躍りしてくるくる回って喜ぶのです。
毎回ではありませんが、そんなやりとりをして、時々ちむを連れて行きました。

ちむが旅立って間もなく、彼がわが家へ帰ってきた夢を見ました。
お腹がすいたというので、ご飯と水をあげると何度もおかわりをしました。とてもリアルな夢でした。
それから、ちむは透明犬になって帰ってきて、傍にいるんやないか、と思うようになりました。

いまも、スケッチブックからハサミで頁を切り離すと、
「ボクも行く」
と、彼が足もとにいるような気がします。
「さあ、ちむ行くで。いっしょに行こな」
いまは毎回、そう声をかけて、家を出ています。


透明犬になる前 新聞社へ同行した ちむ
夜の大津のまちを お散歩しました

  


古新聞紙との付き合いかた

2024年03月18日

今週 21日(木) の朝日新聞 福山聖子コーナーは、春分の日が組み日となるためお休みです。

記事を切り抜きして大切にファイルしてくださる方もいらっしゃり、とても嬉しいです。
ありがとうございます。

新聞は光を受けて、年を経るごとに焼けてしまいます。
それを避けるには、コピーを取る、という方法もありますが、原本の魅力には欠けるかもしれません。

絵画展で使う額を片づける時、保護のために新聞紙を巻いて箱に仕舞います。
何度か出したり仕舞ったりしていると、破れてきたりして新しいものに替えようと思うのですが、これがなかなか難しい。
何年も前の記事を見てしまうと、懐かしくて残しておきたくなるのです。
毎回、さっさと新しい新聞紙に替えればいいものを、何年も箱から出さなかったやつには、忘れていたすごい事件や出来事の記事や、今をときめくタレントさんの若々しい頃の写真が載ってたりして、ついまた、そのまま額を巻いて仕舞ってしまいます。

そうやって古新聞紙の歴史が、さらに深くなるのです。
いつか、おばあちゃんの箪笥の引出しの下から出てきたお宝 古新聞のようになる日が、果たしてくるのでしょうか?


昔のなつかしいものが好き


  


光源氏はたれ?

2024年03月16日

源氏物語の光源氏のモデルは諸説ありますが、
そのうちのひとり、源 融(みなもとのとおる)を祀る唯一のお社、融神社。
お正月開けに朝日新聞に掲載した「伏龍祠」をスケッチした帰りに寄りました。
昨日、NHK大津放送局の番組にも神社の舞台が登場していましたね。


融神社

今年の大河ドラマが「光る君へ」源氏物語を書いたとされる紫式部が主人公なので、融神社を訪れる人も多いかと思っていたら、まったく人けなく、松の内やというのにひっそりとしていました。
でも、その鄙びた感じが却って、遠き古の平安時代を想わせてくれてステキでした。



  


Posted by sho惑星 at 11:34Comments(2)かかる日のこと

コンサートチケットの転売

2024年03月14日

50周年ツアー中のTULIPの財津和夫さんが、先日コロナに罹患されて、名古屋2daysのLIVEが中止になる報せがありました。
コロナも当初のほどの猛威はありませんが、それなりにお歳(ごめんなさい)なので、軽症とはいえ、とても心配でした。
今日、中止になった名古屋公演の振替日程の報せが届き、どうやら無事に治られての発表かと思い、よかったなあとホッとしました。

ところで、ラストツアーといわれている今回のLIVE、最終公演はTULIPの故郷 博多(福岡サンパレス)だったのが、今回の事情で名古屋が最後に?
ツアーで最終公演が、(盛り上がる)大阪というのは過去にありましたが、こうなると、名古屋へ行きたいファンも多いはず。名古屋のチケットを持っていないファンも見納めしたいもの。

ところで、毎度のこと乍ら、またチケットの高額転売があり、ファンクラブからも注意喚起の報せが届きました。
ファンクラブ会員からの転売もあるそうで、なんだかな〜
ほんまにファンなんでしょうかね?
ファンやないけど高額取引になりそうなのを見込んで、今年だけ入会したテンバイヤーかな。
ホントのファンが正規で愉しく見られるよう、興行業界もさらに積極的に対策を講じてほしいです。

いちファンとしては、名古屋をラストにせずに、LIVEを続けてほしい。
毎度言っていますが、全国ツアーというかたちやなくていいんで、メンバーの体力、精神力のあるうちはLIVEしてほしいな♪
ぜひ、ぜひ、見たい、参加したいです!
この想いがTULIPのメンバーに届きますように。


博多にて

2024年 TULIP チューリップ 50th ツアー
50周年記念 アンコールツアー
名古屋国際会議場センチュリーホール 振替公演
財津和夫 安部俊幸 上田雅利 姫野達也 宮城伸一郎








  


Posted by sho惑星 at 17:18Comments(0)かかる日のこと

博多のひと

2024年03月10日

八月に絵画展を催す予定の、故 島戸繁氏邸の話題の続き。
改装中のアトリエに案内された時、隅に置かれていた博多人形を見て ドキッ!
いつも見ている博多人形が、どうしてここに!
一瞬、頭が混乱。
なんと、わが家にあるお人形さんとおなじ。まったくおんなじ!
わが家の博多人形(美人もの)は、かれこれ半世紀ほど前に、父が博多からはるばる買って帰ってきたものです。

一点物じゃなく、型づくりの大量生産だとしても、いったい何点造られていたのでしょう。
わが家のお人形さんと、島戸さんのお人形さん。
いくつあるうちの二体なんでしょうか。

それにしても、博多から遠く離れた近江で出遭うとは!
しかも、改装後にどこかに仕舞われてしまったら、このタイミングでこういう機会がなければ、ずっと知らないままだったはず。
これは、なにかが引き合わせてくれたのかな〜

なんとも心揺さぶられる、誰かに話したくなる縁でした。


わが家の博多人形


島戸繁さんの博多人形








  


Posted by sho惑星 at 21:06Comments(0)かかる日のこと