2013年07月21日

旅ば してきたと〜 長崎 龍馬編

博多から特急かもめに乗り継いで、車窓に見える有明海などを愉しんで、駅弁食べて、あっという間の2時間。
終着駅、長崎に降り立ちました。

観光案内所でMAPをもらったら、荷物をロッカーに預けて、いざ“長崎さるく(散歩)”スタート!
風頭山の坂本龍馬之像がある風頭公園までタクシーでのぼることにしました。

乗りこんだタクシーの運ちゃんは、長崎弁。そして大河ドラマ「龍馬伝」のファンのよう。
会話をしているうち、こちらが幕末龍馬好きなのがバレたのか、サービス精神?いや商売っ気?がむくむく湧き起こったらしく、目的地へ向かう途中で小曽根(龍馬伝の本田博太郎ちゃん、いい雰囲気やった〜)邸跡など点在する幕末史跡の寄り道を勧めはじめました。
楽チンだけどタクシーで巡る旅は望んでないので丁重にお断りして、風頭公園で降ろしてもらいました。

まずは、坂本龍馬などの肖像写真を撮った写真家、上野彦馬の墓碑にお参り。近くの立派な某家のお墓を彦馬のものだとはやとちりした友がカメラでパチリ。あちゃ〜と間違いに気づいて、ふたりで両家に謝りました〜

それから坂本龍馬の銅像(1989年建立)が立つ展望台へ。
旅ば してきたと〜 長崎 龍馬編

・坂本龍馬之像・

ここには司馬遼太郎『竜馬がゆく』の文学碑もあります。

湾から吹き上げる風に髪をちらして、しばし長崎市街を眺めました。
この心地よい風にあおられながら口ずさんだのは、さだまさしさんの『唐八景』‥

♪稲佐ん山から風もらお〜
 い〜ま、か〜ぜ、も〜ど〜そ〜
 鬼のおらんうちハタあげしょ〜♪

これはハタ(凧)あげをする時の長崎のわらべ唄でもあります。
ああ、長崎に来たんやなあ〜と、実感が込み上げてきました。
旅ば してきたと〜 長崎 龍馬編

・風頭公園より・

今年初の蝉の声を聞きつつ、少し盛りの過ぎた紫陽花が続く坂道を下ってゆきました。

手づくり感たっぷりの案内板がいざなってくれる“龍馬の道”をどんどん下りて行くと、長崎の旅の目玉といっても過言でない長崎市亀山社中記念館(亀山社中跡)の前に辿り着きました。
タクシーの運ちゃんの話では、福山雅治さんが主演した「龍馬伝」が放映されていた時は、入場するのに1時間待ちも、ざらだったとか。

もっと特別な雰囲気の中にあると思っていた亀山社中は、民家の並びに、すっと溶け込んで佇んでいました。

門を入って座敷に上がると、そこそこの観覧者で賑わっています。
外観共、抱いていたもっと広々とした間取りのイメージとは違っていて、こじんまりとした普通の民家の趣でした。
龍馬が隠れた?という中二階(復元)は梯子をのぼって覗くことができたのに、梯子が苦手なわたしは中二階を写したパネル写真でがまん‥(涙)

いまの亀山社中は、遺構と伝わる建物が老朽化したので改修復元し、2009年に開館されたもの。
かれこれ20年ほど前に、長崎に転宅した友人Mさんが龍馬好きのわたしのために贈ってくれた手ぬぐいは、改修前の亀山社中で求めてくれたものだったのを知りました。その時一緒に貰ったパンフレットを見て、いつかぜったい行こうと心に誓ったのです。

会場に詰めるスタッフのステキな紳士に、龍馬愛用の亀山焼の茶碗などの質問をして、懇切丁寧に説明していただきました。

門を出てから、いまは立入禁止で閉鎖されている本来の玄関へ上がる石段からまちなみを見下ろしました。
こんな風景を見ながら出入りしてたんやなあ〜
そやけどこの高台までの上り下りはしんどなかったんかなあ〜などと龍馬や社中のみんなに思いを馳せるのでした‥

そこからすぐ下にある、長崎港の方角を向く巨大なブーツと舵輪のモニュメント「龍馬のぶーつ像」は、記念写真を撮るスポットとなっています。もちろん若者に負けじとブロンズ製の巨大なブーツに足をつっこんで記念撮影。ちっくと羞しい‥

そこから少し進むと、亀山社中資料展示場。
展示がコピー資料なので入館は無料ですが、お志で維持協力すると、改修前の亀山社中の写真等2枚続きの「亀山社中ば活かす会」オリジナルポストカードがもらえました。
入場料と思えば、これはいい記念品です♪
旅ば してきたと〜 長崎 龍馬編

・オリジナルポストカードなど・

また、刀やS&Wのピストルを手に龍馬になった気分で記念撮影も‥スタッフの女性が快くカメラのシャッターを押してくれます。
この座敷の奥から眺める渓流は、暑さを忘れさせてくれる清々しさでした。


館をあとにして、再び“さるく”の続き。
旅ば してきたと〜 長崎 龍馬編

・龍馬の道・

龍馬の道にある亀山社中のメンバーのイラストの標識を辿り、家なみや小さな墓地の間の狭い石段や坂道をひたすら下り、数多くの地元の猫に出逢い、ようやくふもとの寺町通りに下りました。


私流“長崎さるく”は、タクシーや斜行エレベーターを利用し一気に高みへ上がって、歩いて下りる‥
という省エネ手段をとったつもりが、下りも楽な道のりではありませんでした。
長崎の、急な坂や階段を見くびっておりました。

湾を囲う山肌に、はりつき競り上がる、家なみ、墓地、ホテル、学校、教会‥
長崎はどこよりも“坂と階段”のまちでした。
‥つづく



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この記事へのコメント
歴史好きのsho惑星さんの長崎旅行の楽しみ方。。 そっかぁ。。と読ませて頂きました。
高校の時の修学旅行はお決まりのコース バスで回りました。
4年前、西日本パスで主人と長崎、行きました。坂の町を歩くのはとても楽しかったけれど、主人とは趣味が違うので なんだか楽しめなかったなぁ。。(笑)

近代建築好きにとっては、見所満載の町なのに 大浦天主堂も「お金はらって、中に入ってもなにもないやん」と言われる始末。。。汗
もう一度ゆっくり行きたいなぁ。
港町として栄えたところは独特の雰囲気があっていいですね。
Posted by ゆめゆめ at 2013年07月22日 13:31
4月に長崎いったんですが、龍馬までは気が付きませんでしたわ。
2時間しかなかったんですけどね。
ちゃんぽんの始めて作った店にいきました。でも市電にのったおばさんから、あそこはあんまり美味しくないよ。もっと小さい店の方が美味しいといわれました。やっぱそのとうりでした、出島を見て帰ったんです。
Posted by そば打ちおじさんそば打ちおじさん at 2013年07月23日 01:01
to ゆめさん

旅の続きはまだまだあって、追い追い日記がわりに書いて行こうと思っています。
中学校の修学旅行で見せてもらえなかった大浦天主堂も、後ほど‥
とにかく、好きな史跡も建築も見所があり過ぎて、わたしも泣く泣く諦めて帰ってきました‥くすん‥
Posted by by sho惑星 at 2013年07月23日 19:51
to そば打ちおじさん

出島も行ってきましたので後ほど書こうと思っています。またコメントくださいね。
ちゃんぽんは町外れの小さな食堂で食べましたが美味しかったです。当たりやったのかなあ?
Posted by by sho惑星 at 2013年07月23日 20:07
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福山聖子(ふくやましょうこ)
近江のまちや里山の佇まい、そこにある飾らない暮らしの風景を愛し、絵や文で綴っています。

朝日新聞滋賀版・毎木曜朝刊に滋賀県内各地の風景を連載中
朝日新聞紙面ビューアーにて、他府県からも滋賀版が閲覧可能

画文集『夕げの匂い オレンジ色の空』2010年刊行(完売 在庫なし)
第2集『水のしらべ 琵琶湖のうた』(ナカニシヤ出版)2016年刊行
第3集『いとしの やさしい町』(ナカニシヤ出版)2023年刊行

NSP ベストアルバム
「BesTimes 〜夕暮れ 時々 さびしそう」2020年発売
「StardusTimes 〜 めぐり逢い 時々 すべてを越えて」2021年9月29日発売
(ポニーキャニオン)
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☆絵画展情報 2025
*2025年
ぶらりまちかど美術館・博物館 in 五個荘
藤井彦四郎邸(東近江市)
❇ぶらっと五個荘まちあるきは 国民スポーツ大会のため 例年と日時が変わります
*2025年 8月
Gallery&Cafe ぜん(彦根市)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
*2024年10月11〜14日 終了
ギャラリーQ (大津市 丸屋町商店街内)
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ぶらりまちかど美術館・博物館 in 五個荘
藤井彦四郎邸(東近江市)
*2024年8月14〜18日 終了
Gallery&Cafe ぜん(彦根市)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
*2023年10月6〜9日 終了
ギャラリーQ (大津市 丸屋町商店街内)
*2023年9月16〜24日(19日休館) 終了
ぶらりまちかど美術館・博物館 in 五個荘
藤井彦四郎邸
*2023年6月22〜27日 終了
喫茶&ギャラリー る〜む ぶな(大津市和邇)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
*2022年10月7〜10日 終了
ギャラリーQ (大津市 丸屋町商店街内)
*2022年9月19〜25日 (20日休) 終了
ぶらりまちかど美術館・博物館 in 五個荘
藤井彦四郎邸
……………………………………
*2021年10月8〜12日 終了
ギャラリーQ (大津市 丸屋町商店街内)
*2021年9月18〜26日 ※中止
ぶらりまちかど美術館・博物館 in 五個荘 ……………………………………
*2020年10月9〜13日 終了
ギャラリーQ (大津市 丸屋町商店街内)
*2020年9月19〜27日 終了
ぶらりまちかど美術館・博物館 in 五個荘
藤井彦四郎邸

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